送信所訪問、今回は2021年10月に訪問した
秋田県男鹿市船越地区にあるギャップフィラー4局になります。
まずは、送信局データから。
送信所データ
送信所の名称 | 船越水道GF 船越本町GF 八郎谷地GF 船越長沼GF |
送信所の住所 | 秋田県男鹿市(船越地区の4か所) |
周波数 | NHKG:43ch、Eテレ:47ch ABS:49ch、AKT:52ch、AAB:51ch |
送信出力 | 19.95mW |
ERP | 28mW、36mW、89mW、89mW |
放送エリア | 秋田県男鹿市の一部 |
受信世帯 | 4つのGF合計で約1,050世帯 |
送信アンテナ | 3RG2段3面、3RG2段2面、3RG2段1面、5RG2段2面 |
受信元 | 不明 |
備考 | 水平偏波送信と垂直偏波送信が2局ずつ |
男鹿市船越地区のギャップフィラー局は、2017年10月に開局しました。(参考1)
この地域は本来秋田局の放送エリア内ですが、秋田局のある方向に建設された風力発電の風車による受信障害対策のために開局したようです。そのため男鹿市に本社のある風の王国・男鹿が免許人となって放送しています。
秋田県のホームページ内の資料によると、風車1基だけでは特に受信障害となることはないのですが、送信所への延長線に風車が複数基存在していたり、送信所方面に障害となる樹木が存在して直接電波を受信できない時や海上の気象条件など複数の要因が重なると、常時電波を受信できなくなる場合があるようです。(参考2)
ちょうど男鹿市船越地区の一部が常時受信できなくなる可能性のあるエリアとなっているようです。
そのため狭いエリアに4局ギャップフィラー局があります。
送信アンテナは各送信所によって異なり、偏波面も水平・垂直が混在しています。
当該地域が常時受信障害が発生する可能性が高いということもあり、受信点が近くに見当たりませんでした。
総務省の免許状を見る限り、送信チャンネルも近隣中継局とは全く異なる周波数を利用しているようです。そのためギャップフィラーである程度推測できる親局も不明です。
4か所の送信所ともに住宅街にあるため、近くに車を停める場所がありません。ですが、送信所の真下まで近づくことはできました。
送受信アンテナについては添付画像も参考にどうぞ。
コメント
送信チャンネルから推測すると、わざわざ遠くの八森局の電波を再送信しているのではないでしょうか?
船越からは、能代局か五城目局のほうが近くて受信しやすいと思いますが、近すぎて親局の電波も一緒に
受信してしまい、干渉するからさけたのでは?
八森局だと距離も長いし、中間の三種町の釜谷浜海岸付近に小山があって直接波がさえぎられるため、
干渉が生じにくい。と考えたのではないでしょうか?
あくまでも素人が勝手に考えた内容で失礼しました。