先日、LCT4を購入してテンションの上がっている筆者ですが、今回は受信限界を探ってみました。
機材はそこらへんにあったMASPRO U146と無メーカーのアッテネーター(3dB、6dB、10dB、15dB、20dB)です。
自宅の2階(屋内)からだと、U146を二戸方面に向けてNHK以外がなんとか入る地域(それでも八戸市内の中でもいいほう)なので、今回は八戸局のATV(18ch)をアッテネーターで弱めることにしました。
結果から言いますと、アッテネータだけでは十分に電界強度を落とすことができなかったので、向きもずらしました。電界強度だけでなく、BER、MERを見ながら受信限界を探りました。そしてまずはフルセグの受信限界が。電界強度で言うと32dBuVでした。BERがいいともう少し低くてもよさそうでした。次にワンセグが。これも電界強度で20dBuVでした。
地デジでは32dBuV、ワンセグでは20dBuV(あくまでも参考値です)。
混信が起こっていればこの限りではありません。実際二戸局と上北局でチャンネルが被っている21ch(NHKEテレ)では電界強度が35dBuVあってもワンセグ止まりです。
この値を使い、Radio Mobileで室蘭局が青森市内で受信できるかを調べたところ、八甲田山の高いところではワンセグ~フルセグ。市街地では西部でワンセグが映るかどうかでした。フェージングや混信などは考慮していないのでこんなものかと。むつ市は意外と厳しく津軽海峡に面したごく一部の地域でワンセグが映るか程度。県内の平地で受信できるのは尻屋岬周辺、大間町の一部だけでした。
次回は今度は身近な中継局の伝搬状況をシミュレーション図と比べながら検証してみようと思っています。
<2014.02.10追記>
BERも見ながらと書いてありますが、あくまでもエラーフリーの状態の受信限界です。本文は参考値です。
コメント
あおもり遠距離受信探求記を運営しておりますkazuです。
室蘭局が青森市内で映るか?と言う部分に興味をもちましてコメントさせて頂きました。
青森市内西部の自宅ではLS20TMHで夏場を中心に室蘭局がワンセグで映る事が多いですが、冬はレベルが出ません。室蘭局はアナログ放送の頃から「フェージング」の影響を強く受けているようで、アンテナレベルの変動が激しいのが特徴です。異常伝搬の時は室蘭局UHBがアンテナレベル60位まで上昇しフルセグ復調する事もあります。ちなみにTvhは上北局RABとの混信で映りませんが、RAB停波の夜は映る事があります。
八甲田山の「八甲田ロープウェー山頂駅」で室蘭局の受信に挑戦しましたが残念ながら映りませんでした。 室蘭局はフェージングの影響もあってワンセグ携帯などの受信機での受信は困難であると思いますが、青森市内だとやはり西部地区が室蘭局受信の条件は良いのかなと自分も考えています。
長くなりましたが参考にして頂けると幸いです。
こんにちは。ぽいふるです。
いつもkazuさんのブログとホームページ、拝見させてもらってます。
室蘭局は遠距離ということもあり、フェージングが激しいのですね。アンテナレベルが60まで上昇するのはすごいですね。
そして青森市でも上北局の混信があるのですか… 結構影響がありますね。
お話を聞いている所、20dBuVでは甘すぎたのかもしれませんね。
貴重なご意見、ありがとうございました。
ぽいふるさん、こんにちは。
ブロ玉のaomori226です。
6年も前になりますが、2008年の4月13日にバイクのツーリングで尻屋崎に行ってきた際に、ケータイ(東芝A5523T)のワンセグで室蘭送信所の受信調査をしたことがありました。
その時はuhbの33chを狙って尻屋崎灯台の周りを歩いてみたものの全くかすりもせず、TVhの26chはじめ他の局も室蘭は全然ダメという状況でした。
ということで自分の中で勝手に、尻屋で室蘭の受信は無理だと結論付けていたんですが、ぽいふるさんの記事を読んで、ハッとした思いです。
当時はまだアナログ放送が継続中でしたので、uhb室蘭デジタル33chと重複する近隣の波は、アナログのATV八戸中継局(1kW)やTVh福島白符中継局(10W)などあったようです。
他の室蘭デジタル局も、
20chでHTBとNHK総合八戸デジタル、
22chでHBCとRAB八戸デジタル、
26chでTVhとRAB上北デジタル、
31chでSTVとABA八戸アナログ、
といったように北海道民放5波とも青森波の重複障害を受けていたのかもしれません。
uhbとSTVは、アナログ終了で重複波がなくなっていますので、今度は車載テレビでアンテナレベル等、もう一度調べてみる価値があると考えた次第です。
お久しぶりです。
アナログ時代はやはり影響があったのですね。実は昨年の9月に尻屋崎灯台で受信実験をしておりました。
結果は、青森局、むつ局、函館局は全局復調、室蘭局は、20ch(HTB)、22ch(HBC)、31ch(STV)、33ch(uhb)が復調しています。13ch、16chは青森局に潰され、24ch、26chはかすりもしませんでした。八戸局は全局復調しておりません。
こんな感じでした。31ch、33chがアナログ時代では受信できなかった状態だと、やはり八戸局の影響があったのかもしれません。もしかしたら24chも八戸局に潰されたのかも。
26chが受信できなかったのは未だに不明ですので、自分も再挑戦してみたいと思っています。
ぽいふるさん
こんばんは! お元気でしたか!?
八戸では大雪に見舞われたようですが、こちら弘前ではようやく春に一歩近づいてきました。雨が降り雪が融け、そして柔らかな日差しに包まれる――。あんなに積もっていた雪が、春には跡形もなく消えるのですから、自然の力は偉大ナリ。
とまぁ、ヘンな言い方はこれぐらいにして、自然の力に関して。
我々にとって偉大なる自然の力はラジオダクトですね(笑)。天然の電波増幅器です! 思うんです。函館局や渡島福島局が異常伝搬している時、上北局の伝搬はどうなっているか――? 八戸市内でレベルが平時より強くなっていれば、青森市内でも強くなっているのではないかなと。
上北局について、もう少しぽいふるさんと討議したいと考えております。Radio Mobileでのシミュレーションを交えながら…。そして、青森市内で”悪さをする”範囲についての推測など。試案、私案は私のブログで紹介したことがありますが、もう少し詰めていきたいと考えています。自分が青森市民でしたら、函館局受信にこだわりたいですし…。弘前-青森-八戸。青森市ほど県外波視聴を望む声は多いです。
主に晩になるかと思います。弘前市で渡島福島局や秋田局の異常伝搬を確認しましたら、でき得る限り私のBBSにてメッセージを差し上げます。帰宅後に寝てしまっている場合もあるでしょうが、宜しくお願いします。
追伸
ここ最近、私生活で忙しく、TV-DX関係では自分のサイト以外、拝見していません。ぽいふるさんのブログも昨晩久方振りに拝見しました。今年は本の執筆に注力しますが、そんな折、来週から忙しくなりそうです…。TV-DXは所詮趣味ですから、本は休日を中心に書こうかと。私事で恐縮であります。異常伝搬のお知らせは携帯から打ち込めますので、頑張ってみます! 自分のサイトだけで精一杯な感じですので、すみませんが私のBBSでやり取りできれば嬉しいです。お考えがあるかと思いますが、前向きに検討して頂けましたら幸いです。
追伸の追伸
この投稿文は私のBBSにも掲載します。宜しくお願いします!!
弘前タワーさん、お久しぶりです。
青森市内で上北局と函館局の混信問題について、私も興味があります。弘前タワーさんのBBSで討議したいですね。
最近BBSにはお邪魔していなかったので、久しぶりに書き込みたいと思います。
ぽいふるさん
記事「LCT4購入」を拝読しました。その中で「部屋の中という理由もありますが、Dpaのエリア目安の60dBuVに達しませんでした。」とありましたが、Dpaのエリア=法定電界強度=60dBμV/m(基準アンテナ高10mにおける)は「電界強度」であって、レベルチェッカーの受信レベルは端子電圧ですね。詳しくないので、具体的に説明はできませんが(笑)。つまりは「/m」が付けば電界強度です。リーダー電子のHPが参考になります。
http://www.leader.co.jp/technic/tech_ele1.html
ハンディタイプのレベルチェッカーは、旧製品を使っている方や、他社製を使った私の経験から、放送区域外の微弱波の測定には不向きなところがあります。それでも相対的に比較すれば参考になりますので、大事になさって下さい。
弘前タワーさん。
電界強度の件、リンク先を拝見しました。レベルチェッカーでのdBuVは端子電圧なんですね。ひとつ勉強になりました。
確かに、LCT4でも微弱波の測定には不向きかもしれません。そのため、この記事もどうなのかという感じもします。私は「二戸局のシミュレーションマップ」を作成したいが為にレベルチェッカーを購入したので、買ったことに後悔はしておりません(笑) 実際それなりのレベルが出ますし。
今後はレベルチェッカーとワンセグTVを見ながら、より正確なものを出していきたいと思っています。もし大きな間違いがありましたら遠慮なくコメントをいただければと思います。
ぽいふるさん
お返事を頂きまして、どうもありがとうございます。
BBSでお待ちしていますね! 詳しくはそこでお話します。
先ずは取り急ぎ…。