送信所訪問、今回は宮城県気仙沼市にある唐桑早馬中継局になります。
まずは、送信局データから。
送信所データ
送信所の名称 | 唐桑早馬(からくわはやま)中継局 |
送信所の住所 | 宮城県気仙沼市唐桑町(早馬山) |
周波数 | NHKG:41ch、Eテレ:44ch、TBC:32ch、OX:34ch、MMT:35ch、KHB:39ch |
送信出力 | 300mW |
ERP | NHKG以外:930mW,NHKG:不明 |
放送エリア | 宮城県気仙沼市の一部 |
受信世帯 | 約1,500世帯 |
送信アンテナ | 4L1段3面 |
受信元 | オフセットグリッドパラボラ3基でエア受け |
備考 | NHK総合のみERPの記載なし(参考リンク) 送信アンテナは若干の下向きチルトあり |
※送信出力とERPは、総務省の電波利用ホームページを引用。送受信アンテナの種類や送信方向は外見からの推測です。
この中継局は気仙沼市の一部難視聴エリアの解消を目的に2009年11月末に開局しました。
主なエリアは地図などを見る限り、気仙沼中継局の電波が大島や唐桑半島自体によって遮られる地域を対象としているようです。
当方としては未確認ですが、ロケーションの関係上、岩手県の陸前高田市の一部地域(広田半島西岸)でも難なく受信できそうです。
ここの見どころといえば、オフセットグリッドパラボラ3基が並んでいるという全国的にもあまり見ない受信構成といったところでしょうか。
オフセットグリッドパラボラは基本的に混信地域で使われることが多いのですが、それを3基設置するということは受けの受信状態があまりよろしくないのでしょうか…
確かに唐桑半島の最高峰といっても過言ではない場所ですし、実際ここでは茨城県のLuckyFM日立中継局(88.1MHz)が受かりました。
一方で送信アンテナはシンプルに4L1段3面という構成で、ざっと見た感じでは若干ながらも下向きのチルトがかかっているように見えました。
またエリアカバーは3面で全方向といった感じでしょうか。
正直な感想としては、あまり送信所としての場所適正はないのかなと。反対に電波銀座ではあるので無線運用としての適性はありそうです。
送信所までのアクセスは、最後「登山」という名のハイキングコースを通ることになります。
それなりにいい運動になる標高です。運動不足の方におススメします。
以下は画像です。一部ピンボケがありますがご容赦ください。