送信所訪問、今回は2013年8月に訪問した岩手県の谷地山中継局です。
まずはデジタル送信所のデータから。
送信所の名称 | 谷地山中継局 |
送信出力 | 2W |
ERP | NHKEテレ:9.8W、その他:10W |
放送エリア | 岩手県盛岡市・滝沢市・岩手郡雫石町の各一部地域 |
受信世帯 | 約54,900世帯 |
送信アンテナ | 4L2段3面(60°,150°,240°) |
受信元 | 盛岡局(20PUにて盛岡局を放送波受信) |
備考 | モニターとGPSのアンテナあり。全局共用局舎・鉄塔 |
※出力・ERPは総務省 電波利用ホームページ 無線局等情報検索を参照、放送エリアは[Dpa]放送エリアのめやすから独自に算出、送信アンテナ、TTLの方向は推定。
谷地山中継局は、デジタル化の際に開局した所謂「デジタル新局」です。岩手県では初、東北でも涌谷中継局、2番目はおそらく米沢天元台中継局で、その次の3番目がこの谷地山中継局となります。ただし、米沢に関しては送信所が今の天元台に移されたので、厳密に言えばデジタル新局にはならないので、本中継局は東北地方で2番目のデジタル新局ということになります。
-160206追記-
谷地山中継局の前に、秋田県の鷹巣中継局が東北地方で2番目のデジタル新局(2007年09月01日開局)とのことでした。ちなみにAKTとAABはアナログ時代から開局していました。谷地山中継局は、鷹巣中継局が開局した9日後の2007年09月10日開局となっています。
※参考:2011年度までの送信所開局状況(.xlsファイル)
青森 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/dtv/datashu/xls/2011/rm1_02_02.xls
岩手 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/dtv/datashu/xls/2011/rm1_03_02.xls
宮城 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/dtv/datashu/xls/2011/rm1_04_02.xls
秋田 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/dtv/datashu/xls/2011/rm1_05_02.xls
山形 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/dtv/datashu/xls/2011/rm1_06_02.xls
福島 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/dtv/datashu/xls/2011/rm1_07_02.xls
谷地山中継局は、滝沢市の谷地山に置局されています。アナログ時代は盛岡局のカバーエリアでした。しかしデジタル化の際、盛岡局の電波が滝沢市の一部で受信できない可能性があったため、デジタル新局として開局しました。
エリアは、滝沢市をはじめとした周辺地域となっております。2Wの割にはそこまでエリアが広くない印象を受けます。というのも意外と盛岡局が入感して、場合によっては本中継局よりもレベルが強い場合があるからです。移動しながらの受信では、県道16号沿いは盛岡局のエリアでもありますが、本中継局を受信したほうが途切れないで受信することができます。東北自動車道では、道路が地面よりも高いところにありますので、谷地山中継局のエリアでも盛岡局が普通に受信できて、本中継局を受信する機会は少ないと思います。
岩手県の東北自動車道で受信する中継局は南から、一関中継局→盛岡局→西根松尾中継局という感じでカバーしております。前森山PAからは、どこの局も受信しにくくなり、安代JCTあたりでは、全く受信できません。安代JCTから八戸自動車道へ行く場合は、二戸PAあたりから久しぶりに受信できるようになります(二戸中継局)。
本中継局のIBCは28chと仙台局のKHBとチャンネルが重複しており、滝沢周辺(特にIGRの沿線)では異常伝搬の時で仙台波が受信できる場合でも混信があり、KHBだけは受信できない傾向があります。盛岡市中心部や盛南地区の南に行けばいくほど混信の影響は少なくなります。
送信所へのアクセスは、別れ方面からは県道16号を雫石方面に行き、2つのガソリンスタンドがある場所から約1km先を右折し東北自動車道の下を通り、あとは道なりに進めば舗装がなくなり、突き当たりの丁字路を右折すればNTTの鉄塔が見えてきます。撮影当時(2013年8月)はNTTの鉄塔の前に「防犯カメラあり」という立て看板がありました。そこでまた丁字路になっています。ここまで来れば送信所が見えてきますので、右折すれば送信所にたどり着きます。
舗装されていない道路は1.2~1.3車線分の広さしかないため、ミラーが設置されています。それがこの送信所へ行く手掛かりになります。行く際は下の地図を参考にしてください。国土地理院の地図では、下の地図の道がありませんので参考になりませんのでご注意ください。
大きい地図・ルート検索 ( powered by ゼンリン地図 いつもNAVI )
以下は写真になります。
-141106追記-
誤字の訂正。