送信所訪問 五里合中継局

送信所訪問、今回は2021年10月に訪問した
秋田県男鹿市にある五里合中継局になります。

 

 

まずは、送信局データから。

 

送信所データ

送信所の名称 五里合(いりあい)中継局
送信所の住所秋田県男鹿市五里合字中石(五里合海水浴場東方)
周波数NHKG:42ch、Eテレ:31ch
ABS:44ch、AKT:46ch、AAB:40ch
送信出力NHK・ABS:1.2W
AKT・AAB:3W
ERPNHKG:36W、Eテレ:37W
ABS:36W、AKT・AAB:48W
放送エリアNHK・ABS:秋田県男鹿市の一部
AKT・AAB:秋田県南秋田郡大潟村の全域、男鹿市・山本郡三種町・南秋田郡八郎潟町の一部
受信世帯NHK・ABS:約2,000世帯
AKT・AAB:約5,000世帯
送信アンテナNHK・ABS:6L3段1面
AKT・AAB:6L3段2面
受信元秋田局(エア受け)
備考デジタル新局、補助金交付の表記あり
※送信出力とERPは、総務省の電波利用ホームページを引用。送受信アンテナの種類や送信方向は外見からの推測です。

 


 五里合中継局は男鹿市の北部、五里合地区にあります。
 デジタル新局で、秋田県では最後発の2011年12月開局です。

 NHK・ABSとAKT・AABでカバーエリアが異なる面白い中継局です。

 

 

 なぜカバーエリアが放送局によって異なるのかというと、同じ男鹿市にある寒風山中継局の存在があります。

 寒風山中継局はデジタル混信対策の意味合いが強い中継局ですが、男鹿市と南秋田郡北部の秋田局が弱電界のエリアではよく視聴されていました。
 デジタル化の後、その地域でAKTやAABなどの難視エリアが発生した模様で、デジタル化の後に本中継局が置局されました。

 その際五里合中継局から見て東側のエリアは、寒風山中継局でカバーできるエリアでしたので、寒風山中継局に中継局置かれているNHKとABSは、東方向には電波を飛ばさないように指向性がかけられました。
 西方向のみの送信となるため、出力もほか2局より弱められる結果となっています。

 一方で寒風山中継局に中継局が置かれていないAKTとAABは、東側にも電波を発射し、出力も3WとNHK・ABSよりおおよそ倍の出力で送信することになりました。

 

   

 送信設備は全局共用です。

 送信アンテナは先述の通り、NHKとABSが6L3段1面、AKTとAABが6L3段2面となっています。
 アンテナの送信方向は西と東になっています。

 受信元は寒風山などに遮られて新潟局との混信問題がないため、小さなグリッドパラボラで秋田局を放送波で受けています。

 西面と東面の送信アンテナのメーカーが違うのか、形が若干違います。

 

 

 最後に未舗装の道路になりますが、送信所の訪問は非常に簡単です。
 また付近の道路からも送信所を見ることができます。   

 

 送受信アンテナについては添付画像を参考にしてください。

 最後は画像です。一部見づらい画像がありますがご容赦ください。

 















 監視用アンテナです。
 「民放(2)メイン」と書かれたアンテナが見当たらなかったので、「AAB」と書かれたアンテナがそれに相当するのでしょうか。

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする