出張受信シリーズ。今回は前回と同じ青森市の雪中行軍銅像前での受信調査です。
前回調査漏れしていた渡島福島中継局の受信調査を行いました。
今回、再度訪問するきっかけとなったのは、kazuさんの11/04付のブログ記事と弘前タワーさんのTwitterの投稿で、渡島福島中継局が受信できるというのがが判明したということです。
前回は渡島福島中継局の存在を忘れていた(気づかなかった)ため、筆者も確認しなければということで本日(11/14)の午前に訪問しました。
紅葉シーズンも終了し、非常に風が強い条件でしたが、受信調査中数名の方が後藤伍長の銅像の写真を撮りに訪れていました。
今回もLCT4(レベルチェッカー)とLCT-RA2(ロッドアンテナ)で受信強度を、PanasonicのポータブルTV、SV-ME7000(内蔵ロッドアンテナ)でアンテナレベルを測定しました。
受信対象局は、今回メインの渡島福島中継局に加え、函館局・青森局・八戸中継局と一応ですが二戸中継局の5局で、一番強い値(大きい値)を掲載します。なお受信した方角に関しては、電子コンパスのバッテリー不足により欠測です。
まずは、LCT4とLCT-RA2の組み合わせで測定した電波強度(dBuV)の一覧から。括弧は前回(10/10)の値です。
13ch:60.9(60.5)
14ch:43.0(40.7)
15ch:22.3(22.2)(*1)
16ch:60.8(61.3)
17ch:21.0(21.3)(*1)
18ch:40.3(39.2)
19ch:18.7(19.3)(*1)
20ch:39.7(39.3)
21ch:–.-(–.-)
22ch:40.4(40.2)
23ch:20.9(19.1)(*1)
24ch:36.2(33.2)
25ch:19.7(–.-)(*1)
28ch:57.4(58.7)
30ch:56.7(54.6)(*2)
32ch:56.6(54.7)(*2)
38ch:22.2
40ch:22.1
42ch:22.5
44ch:22.1
46ch:22.0
50ch:–.-(–.-)
*1:函館局方面で反応した値
*2:青森局
続いてアンテナレベルを。
13ch:60
14ch:42
15ch:–
16ch:70
17ch:–
18ch:38
19ch:–
20ch:49
21ch:–
22ch:53
23ch: 9(*3)
24ch:40
25ch:–
28ch:73
30ch:66(*2)
32ch:77(*2)
38ch:13(*4)
40ch:12(*4)
42ch:17(*4)
44ch: 3(*3)
46ch:29(*3)
50ch:–
*2:青森局
*3:レベルが出たが局名出ず(復調不可)
*4:ワンセグ復調。フルセグは復調不可
以上のように、渡島福島中継局の電波がロッドアンテナだけでも確認することができました。それに加え、ポータブルTVの内蔵ロッドアンテナで38ch(uhb)、40ch(TVh)、42ch(Eテレ)がワンセグ復調しました。
函館局も、前回レベルが出なかった25chがレベルチェッカーの測定できる下限ギリギリですが反応がありました。また、23chのみ局名は出ないもののアンテナレベルが出ました。
八戸中継局は前回同様、全局フルセグ復調でした。24ch(ABA)の受信強度が低い理由としては、送信所がほんの僅かですが見通し外(山岳回折波、ただしフレネルゾーンは確保できている)というのが理由と思われます。八戸中継局はNHK+RAB+ATVとABAの2塔に分かれていてABAは他局より標高が約60m低い位置+約1200m北東に送信塔があるためです。
今回訪問して、同じ送信所でもレベルが最大になる方角が若干異なるという印象を受けました。
最後に、渡島福島中継局方面にアンテナを向けた状態でのポータブルTVのアンテナレベルです。一応主要系列制覇しています。
コメント
お聞きしたいことがあるのですが、ぽいふるさんは移動受信の際に「Panasonic製SV-ME7000」を使っているとのことですが、移動受信で使う上で使い勝手などはどうですか?
自分は移動受信ではワンセグ携帯を使っているのですが、そろそろワンセグ受信だけでなくフルセグ受信の確認も行いたいと思っています。パナソニックユーザーなのでパナソニック製品を使いたいと思っていてSV-ME7000には目をつけていました。
受信感度やアンテナレベルの表示など教えていただけると嬉しいなと思います。
kazuさん。
SV-ME7000の使い勝手ですが、以下のような感じになります。
少し大きくて重いですが、内蔵アンテナの感度はホームセンターで安く販売しているものよりは良い感じはします。4つのアンテナによるダイバーシティ受信で、そのうち1つがロッドアンテナになっていて、他3つは内蔵になっています。各アンテナのアンテナレベルはFEM表示で確認することができます。
また、フルセグで映る場所でも設定でワンセグでの受信にすることができます。
パナソニックのホームページをご覧になったかもしれませんが、外部アンテナも接続することができます。アンテナ端子は3.5mmのミニジャック(接続ケーブルは別売)になります。外部アンテナを接続する場合、防水するための蓋みたいなものを外すので、防水性がなくなります。
バッテリーの持ちは、公称値よりも若干短いです。公称値はおそらくバックライトを一番暗くした時のものと思われます。
リモコンについてですが、リモコンがないと既にチャンネル設定したチャンネルの選局と音量調節しかできないので、リモコンは必ず本体と一緒に持っていかないといけません。
最後に、自宅の東芝製TVでアンテナレベルが53位出て安定して受信できるチャンネルが、このポータブルTVで受信しようとすると、ノイズが出てワンセグ受信に自動的に切り替わってしまう現象が起こります(特殊な例かもしれませんが)。その他にはこの記事にもあるように、アンテナレベルが29出ても局名表示されないこともあります。
総括して、バッテリーが内蔵されていて、受信感度もそれなりに良いので、重さと大きさを気にしなければ移動受信に適している機種だと思います。少し価格が高いですが。
主要な部分を説明するとこんな感じになります。少しでも参考になれれば良いなと思っております。
回答していただきありがとうございます。
なるほど。実際に使っている上での感想 使い勝手を聞くことが出来て大変参考になりました。 移動受信という使い方をする上で「外部アンテナの使用できるかどうか」と言う点が重要になってきますのでこの機種は魅力的だなと感じました。
値段が最安値でも3万円前後なのでもう少し検討は必要ですが、購入候補として考えてみたいと思います。