送信所訪問 RAB野辺地陸奥湾FM中継局

送信所訪問、今回は2020年8月に訪問した
青森県上北郡野辺地町にあるRABラジオのFM補完局、RAB野辺地陸奥湾FMになります。

まずは、送信局データから。

送信所データ

送信所の名称 RAB野辺地陸奥湾(のへじむつわん)FM局
送信所の住所青森県上北郡野辺地町
(烏帽子岳、上北局と同じ)
周波数93.2MHz
送信出力100W
ERP590W
放送エリア青森県の下北半島南部とその周辺
受信世帯約26,824世帯
送信アンテナ3素子八木2段1面
受信元青森FM局
備考RABの旧アナログ鉄塔に設置
※送信出力とERPは、総務省の電波利用ホームページを引用。送受信アンテナの種類や送信方向は外見からの推測です。


 RAB野辺地陸奥湾FMは、上北中継局や上北外ヶ浜中継局と同じ野辺地町の烏帽子岳に設置されました。
 青森FM・八戸FMよりかなり遅れて2020年8月末に開局しました。

 それまでは八戸FMに送るための設備のみありました。そのため、ある程度の準備はできていたと思われます。


 送信アンテナは既存局とは違う形の3素子八木2段1面で、ほぼ真北に飛ばしています。

 ビームの向いている下北半島南部では広範囲で良好に受信でき、出力の大きさからか津軽半島の東側沿岸でも良好に受信できます。
 受信調査をした限り、山に遮られる東通村東部でもかなりかなり健闘する受信状態でした。
 FM青森やNHK-FMと違い南方面のビームはないため、十和田市や三沢市方面は既存FM局より弱い印象を受けました。

 この中継局の受信アンテナは、八戸FMに送るときから存在していた設備の流用と思われます。
 野辺地陸奥湾FM開局時にパラボラなどが追加されてはいますが、受信元などはおそらく5素子八木2列で青森FM局のエア受けと思われます。
 また階上岳の八戸FMへ送るSHF-TTLパラボラも鉄塔に同居しています。

 RABデジタルはATV鉄塔との中間に新設された鉄塔から送信しているため、アナログ終了時に鉄塔上部が空くことになったRAB局舎上の鉄塔に送信アンテナが置かれる形になっています。

 冬場の過酷な環境を想定してか、かなりしっかりとした作りになっています。


 送受信アンテナについては添付画像も参考にどうぞ。

 最後は画像です。一部ピンボケがありますがご容赦ください。










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