送信所訪問 寒風山中継局

送信所訪問、今回は2021年10月に訪問した
秋田県男鹿市にある寒風山中継局になります。

 

 

まずは、送信局データから。

 

送信所データ

送信所の名称 寒風山(かんぷうざん)中継局
送信所の住所秋田県男鹿市脇本富永字寒風山(寒風山南中腹)
周波数NHKG:28ch、Eテレ:14ch
ABS:30ch
送信出力3W
ERP33W
放送エリア秋田県秋田市、男鹿市、潟上市、南秋田郡八郎潟町、井川町、大潟村、
五城目町、山本郡三種町の各一部地域
受信世帯約18,500世帯
送信アンテナ4L3段2面
受信元NHK:固定局受信
ABS:五城目中継局(エア受け)
備考AKT、AABは未開局、ABSは補助金交付の表記あり
※送信出力とERPは、総務省の電波利用ホームページを引用。送受信アンテナの種類や送信方向は外見からの推測です。

 


 寒風山中継局は男鹿市の寒風山中腹の寒風山レストハウスとなりにあります。
 地デジは2008年12月(NHK)、2009年2月(ABS)と早い時期に開局しています。

 本来秋田局のカバーエリアですが、のちに大問題となった新潟局との混信問題の対策で開局された経緯があります。

 

 

 秋田局と新潟局のデジタル放送のチャンネルプランは以下の通りでした。

NHKGNHKEテレ民放1民放2民放3民放4
秋田局チャンネル15ch13ch17ch21ch29ch
新潟局チャンネル15ch13ch17ch19ch26ch23ch

 見事にNHKと民放1(ABS/BSN)のチャンネルが被っていました。
 またAKTとAABのチャンネルは新潟局のアナログ放送でも使われていました。

 

 特にアンテナを秋田局のある南側に向ける世帯にあたる男鹿市と潟上市などのエリアでは、気象条件によるデジタル混信の影響が大きかったようで、まずは本中継局が置局されました。

 ただそれでも対処しきれなかったので、2012年11月に秋田親局のチャンネルを変更するという事態になりました。
 秋田地区で発生した現象は東北総合通信局のホームページも参考にしてください。

 

 問題となっていた親局のチャンネル変更が行われたため、問題が解消した今はあまり重要度が低い中継局となってしまいました。

 

  

 送信設備は全局共用です。

 送信アンテナは、4L3段2面とかなり大規模な設備となっています。
 北東と南東にビームがあるようです。

 受信元は先述の混信問題からか、NHKは三種町にある固定局、ABSは平面アンテナで五城目中継局(固定局の可能性もあります)を受けています。

 

 

 送信所の真横まで道路が通っているため、訪問は非常に簡単です。

   

 

 送受信アンテナについては添付画像を参考にしてください。

 最後は画像です。一部見づらい画像がありますがご容赦ください。

 





 秋田局方面に向いたモニターアンテナもありました。

 

 ラックにぶら下がっている形で監視用のアンテナもあります。





 

 

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