送信所訪問、今回は2013年9月に訪問した青森県の袰別(ほろべ)中継局です。
まずはデジタル送信所のデータから。
送信所の名称 | 袰別中継局 |
送信出力 | 0.05W |
ERP | 0.185W |
放送エリア | 青森県下北郡東通村の一部地域 |
受信世帯 | 約20世帯 |
送信アンテナ | 3RG2段2面(180°,270°) |
受信元 | むつ中継局(16RG2段2列にて放送波受信) |
備考 | 訪問当時(2013年9月)、アナログ鉄柱あり。送受信分離 |
※出力・ERPは総務省 電波利用ホームページ 無線局等情報検索を参照、放送エリアは[Dpa]放送エリアのめやすから独自に算出、送信アンテナ、TTLの方向は推定。
袰別中継局は、むつ中継局が受信できない東通村袰別地区の一部をカバーする中継局です。中継局のなかでも小さいミニサテライト局になります。アナログ時代(ABAを除く)も置局されていたので、ミニサテ局よりも小さい規模のギャップフィラー局ではなく、補助金で開局したちゃんとしたミニサテ局(一応ちゃんとした中継局)です。デジタル化の際、ABAが新規開局しました。
袰別地区からは海は見えませんが、常時函館局が受信できます。そして、当中継局から青森の放送が受信できますので、青森県の中でも珍しい、リモコンのチャンネル番号がすべて埋まる場所ともなります。海は見えませんが、津軽海峡に面した地域と同じ受信環境となっております。
チャンネル番号がすべて埋まるのは、青森波+北海道波がすべて受信できる場合となります。八戸をはじめとする三八上北・下北の南部は、青森波+岩手波の最大で11個(二戸中継局のNHKが受信できない三八の一部と上北西部は9個)、深浦町岩崎地区は、青森波+秋田波の最大で10個というあんばいです。
エリアは、ミニサテ局ということもあり0.05Wと非常に小さいです。袰別地区以外には届いていないものと思われます。
アナログ鉄柱は、かなり前に廃校となった袰別小学校の裏の林にあります。2013年9月時点で、まだアンテナも残った状態でありました。撤去されない理由として、重機が入れないどころか、歩いてしか行けない(歩くといっても道なき道を進む感じです)場所にあるからと思われます。
デジタル送信所は先程の林の上にある風車へのアクセス道路の途中に建設されました。また、送受信分離とミニサテ局にしては珍しい形です。ソースはむつ中継局のエア受けです。
当中継局へのアクセスは小田野沢方面の国道338号から、県道248号線に入り尻労方面に向かい、その後県道172号を左折し500m津軽海峡方面に進んだ丁字路を右折して、旧袰別小学校の手前の舗装されていない道路を右折します。そしたら送信所が見えてきます。
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以下は写真になります。
左が旧アナログ鉄柱で、右がデジタル送信所。