送信所訪問、今回は秋田県の花輪中継局です。
花輪中継局には、2013年8月と2014年9月の2回訪問しています。下に載せる写真は新旧混在しています。
花輪中継局は、テレビ・FMの中継局があります。アナログ時の出力はVHFとUHFの違いがあったのにもかかわらず、全局100Wでした。デジタル放送は10W、2013年秋にできた鹿角きりたんぽFM(cFM)は20Wです。
送信局のデータ。まずは地デジ中継局から。
送信所の名称 | 花輪中継局 |
送信出力 | 10W |
ERP | 95W |
放送エリア | 秋田県鹿角市、鹿角郡小坂町の一部 |
受信世帯 | 約1万500世帯 |
送信アンテナ | 4L2段2面(30°,120°) |
受信元 | 大館中継局(18GP、315°) |
備考 | チルトあり |
次にFM中継局のデータ。
送信所の名称 | 花輪中継局 |
送信出力 | 県域局100W、cFM:20W |
ERP | NHK:130W、AFM:110W、cFM:38.2W |
放送エリア | 秋田県鹿角市、鹿角郡小坂町の一部、他周辺地域 |
受信世帯 | NHK:約14,000世帯、cFM:約11,550世帯 |
送信アンテナ | NHK:2D1段3面(0°,90°,180°)、AFM:3素子八木1段3面(0°,90°,180°)、cFM:3素子垂直八木1段1面(40°) |
受信元 | 県域局:大館中継局(5素子垂直八木2列)、cFM:5素子垂直八木2段1面 |
備考 | cFM関係のデータは推定。 |
※出力・ERPは総務省 電波利用ホームページ 無線局等情報検索を参照、放送エリアは[Dpa]放送エリアのめやすから独自に算出、送信アンテナ、TTLの方向は推定。
ここからの電波は、送信出力から分かる通り青森県三八地方にも飛んでいます。ただし、FM秋田はすぐ下のFM岩手野田中継局の影響を受け受信は困難です。それでもそれなりの強さで届いています。
デジタル放送も、筆者の自宅で向きが合っていないのにも関わらず常時レベルが出ます。
秋田県内での受信状態は、FMは、西は大館市比内まで、南は八幡平のアスピーテライン手前まで良好に受信できます。地デジは送信アンテナの関係上あまり飛んでいないようです。
それでは写真になります。2014年9月に訪問した時は、前訪問した時より変更がありました(デジタル放送の送受信分離が分離から非分離に、AFM鉄塔のAKT送信アンテナ撤去)。
-09/16追記-
送信局データに誤りがありましたので修正しました。
-11/28追記-
鹿角きりたんぽFMの送信所についての考察。
本日確認したところ、演奏所から送信所まではSTLで結ばれている模様。500MHzのモノラル信号で送信所まで送られているようです。
Link:tps://www.tele.soumu.go.jp/musen/SearchServlet?pageID=4&IT=I&DFCD=0001156124&DD=1&styleNumber=22
また、こちら(リンク切れのため削除)のサイトに、演奏所の写真が載っていますが、屋根にあるマストに取り付けられているアンテナが下から、衛星アンテナ2つ、花輪中継局向けUHFとその上に3素子の小さい八木アンテナがあります。500MHzという周波数帯域を考えると、一番上のアンテナが送信所向けSTLなのではと思いました。3素子八木とUHFアンテナが同じ方向に向いていますので、水晶山に送信アンテナがあるものと思われます。
このページに載せてある、きりたんぽFMの送信アンテナと思われる写真についてですが、2013年8月に訪問した時もあった模様です(局舎・鉄柱の周りにあるフェンスが写っていました)。その時、工事関係者が水晶山山頂の送信所にいましたので、きりたんぽFMの工事をしていたのではということも考えられます。そしてなにより、送信鉄柱に付けられている小さな5素子八木2段が、先ほど載せたURLのアンテナと似ています。そして大きさも500MHzっぽい(筆者の感覚でw)ので、ほぼ確定でしょう。 若干大きすぎるかもしれないです。向きは合っていますが…
2015年も花輪中継局に訪問予定ですので、その時に確定した情報を出したいと思います。
-200122追記-
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