送信所訪問 盛岡局その1(NHK・IBC編)

 筆者は、2014年7月に盛岡局を訪問しています。今回はその1としてNHK・IBC鉄塔(アナログ鉄塔も含む)を紹介します。

 まずは、デジタル送信所のデータから。

送信所の名称 盛岡局
送信出力 1kW
ERP NHK:7.2kW、IBC:9.5kW
放送エリア 岩手県内陸の広い範囲
受信世帯 約25万8000世帯
送信アンテナ NHK:4L4段4面(上段、20°,110°,200°,290°)、IBC:6L3段4面(下段、NHKと同じ)
受信元 STL
備考 TTLあり

 データが大雑把な理由として、携帯の初期化によるデータ消失があります。送信ビームと形式は写真と、あらかじめメモしておいたRadio Mobileのデータから読み取っています。

 次に、FM送信所のデータを。

送信所の名称 盛岡局
送信出力 1kW
ERP 4.7kW
放送エリア 岩手県内陸の広い範囲
受信世帯 約-世帯
送信アンテナ NHK:ST5段(1・3・5段目:20°,110°,200°,290°、2・4段目:65°,155°,245°,335°)
受信元 STL
備考 完全デジタル化の際、アナログ鉄塔からデジタル鉄塔の下段へ移転。

※出力・ERPは総務省 電波利用ホームページ 無線局等情報検索を参照、放送エリアは[Dpa]放送エリアのめやすから独自に算出、送信アンテナ、TTLの方向は推定。

 NHKとIBCは、デジタル化の際に共同で鉄塔を新設しました。その際、完全デジタル化以降を見据えて、鉄塔下段にSTを取り付けるスペースを設けていました(某送信所訪問サイトで、取り付ける前の状態が見れます)。実際にデジタル化した後、アナログ鉄塔から移ってきました。そのアナログ鉄塔は、STとSGが付いていたゲイン塔部分がカットされ、STL・TTLの基地となっております。

 とここまで鉄塔の話になりましたが、放送エリアの話に移ります。
 盛岡局は、南北に長い放送エリアとなっております。それは地形が関係しており、西には奥羽山脈、東には北上高地と山に囲まれているためです。北は奥中山高原駅まで、南は一関市付近までエリアとなっております。県北方面の基幹局となっている二戸中継局は、この盛岡局を受信しております。そして、久慈中継局や野田中継局といった県北の沿岸部へリレーする形となっております。
 アナログ時代では、この送信所でカバーできていた滝沢市北部は、谷地山中継局がカバーすることとなり、デジタル化して若干エリアが狭まったと思われます。それでも筆者の自宅(八戸市)でもフルセグ受信ができます。シミュレーションすると、宮城県にも電波が届いている模様です。

 送信アンテナは、NHKが上段を使用し、IBCは中段、NHK-FMが下段となっております。IBCがNHKよりも低い分、ERPがNHKよりも高くなっております。NHK-FMの送信アンテナは、函館局と同じような配列となっております。

 アクセス方法は盛岡方面からですと、岩手県道13号を花巻方面に南下して、岩手GCの看板があるところを右折し、道なりに進んで行くと、一方通行の道になります。NHKとIBCの鉄塔は、岩手GCを通り過ぎてトイレがある駐車場のあたりから右に舗装されていない道路がありますので、そこを上っていくとあります。

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 写真は、STL・TTL基地局となっている各放送局の旧アナログ鉄塔も掲載します。

1番左がNHK旧アナログ鉄塔、その隣がNHK・IBC共用デジタル鉄塔。






デジタル鉄塔のSTLアンテナ。


NHK旧アナログ鉄塔。現TTL中継所。



IBC旧アナログ鉄塔。こちらもTTL中継所となっております。




送信所遠景

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